学歴フィルターとは、日本の就職活動の現場で、企業が学歴によって採用する学生をあらかじめ選別することを指します。
その企業が選んだ、特定の大学以外の学生を採用選考から外し、自分の大学名だけで企業の選考の対象にすらならない状況の事。
不満に思うことも多と思いますが、人材採用も企業の戦略の一つなので看護師などの資格がないと応募できない職業もあることを考えると学歴フィルターも妥当なのではないでしょうか?
今回は、学歴フィルターについて気になるところをまとめてみますので、最後までご覧ください。
◆この記事の内容
- 学歴フィルターはずるいのか?くだらないと笑えない現実
- ずるい
- くだらないという意見
- 時代遅れ/反対
- 学歴フィルターはずるいのか?くだらないと笑えない現実|おわりに
学歴フィルターはずるいのか?くだらないと笑えない現実
昭和60年に男女雇用機会均等法が施行されるまでは、雇用に関して男性のフィルターがかけられていましたし、たくさんの人を面接する場合は物理的に何かでフィルターを掛けないと全員の人となりをすべて把握するのは不可能でしょう。
ずるい
低ランク大学の学生がある企業の就職募集サイトから会社説明会に応募すると「締め切り」と表示され、一方名門一流大学の学生が応募すると「募集中」であることがあるようです。学歴フィルターがずるいと反発する人の主張としては以下のような事があるのではないでしょうか?
- 学歴・学校名ではなく自分の人格を見てほしい
- 学歴・学校名と今の仕事の出来や能力は関係がない
- 大学入試の4年前の実力ではなく今の自分で判断してほしい
確かに、自分が入社を希望する企業に面接の機会すら与えられないのは憤慨ですね。しかし、何千人、何万人という学生が押し寄せる人気企業も採用はあくまでビジネスですね。
ひとりひとりに意見を聞いている時間はもちろんありませんね。「コストカット」の概念から、きるだけ効率的に短期間でいい人材を発掘したいと思いますよね。
現実的には、人事部としては、面接に臨む人数を減らさざるを得ません。何か基準を定めて、絞り込みの作業が必要ですね。そのときに、アイドルのオーディションであれば、「顔」「スタイル」「声」などがスタートラインになるのでしょうが、「出身地を見て」とか「男女で分ける」などの選び方をしては大問題になるでしょう。
そこで何を基準に設けるかと考えたときに、ある一定の能力を判断するものとして、学歴があると思います。それは、「簿記2級以上を取得」「二輪車免許を取得」「看護師資格」「ホームヘルパー2級」などと同じですね。
学歴も資格ですから、学歴で企業が面接の機会を設けるかどうかを判断するのは、「大型トラックの免許を持っていない人」が、「大型トラック」の運転の面接を受けられないのと同じではないでしょうか?
くだらないという意見
学歴フィルターを無くすべきなど、意見はいろいろあると思いますが、企業が採用の基準を何に設定するかの問題なので、第三者がどうこうしろというべきことでは無いですね。
くだらないかどうかは別として、採用の効率化に伴って、学歴フィルターは無くなっていく方向に向かっているような気がします。就活している本人の資質をみないで、学校名だけで判断するのは勿体ないという意見もあります。
しかし、日本社会はいまだに学歴偏重社会のところがあるので、いくら学歴フィルターがくだらないと叫んだところで、無くなりはしない気がします。
時代遅れ/反対
学歴フィルターを肯定したときに、当然フィルターを通過する大学(=就職したい企業がフィルターにかかる大学)のみに人気が偏る傾向になるのではないでしょうか?
現実として、MARCHなどというように、都内の大学が、地方の大学よりも就職においては有利になっているようです。すると、地方の優秀な高校生が大企業に就職したい場合、大学時代から東京で一人暮らしを強いられるという、家庭の経済状況からフィルターにかけられているという状況が生まれますね。
また、本来大学は研究機関という側面があるのに、企業へ就職するための予備校としての面がより強くなり、なんのための大学か?という問題も改めて問いただしたいですね。
学歴フィルターはずるいのか?くだらないと笑えない現実|おわりに
- 学歴フィルターはずるいのか?くだらないと笑えない現実
- ずるい
- くだらないという意見
- 時代遅れ/反対
- 学歴フィルターはずるいのか?くだらないと笑えない現実|おわりに
私は、三流大学卒業で、就職活動は殆どしなかったので、学歴フィルターにう直面したことはありませんが、大学から推薦で就職を勝ち取った仲間の言葉を思い出します。
私、「今の仕事楽しい?」
彼、「仕事が楽しい??大学の延長のように出社して、言われたことをするだけなので楽しくは無いな。」
ときっぱり。ちょっと寂しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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