こんにちは、yasuです。
私は、物心ついた頃には、食べこぼしの後に口のまわりが赤く腫れてかゆかったり、寝床につくと背中がかゆくて、母親にかいてもらいながら眠りについた記憶がある。
小学校に上がる前に、皮膚科の診断で、病名はなんといわれたか定かでは無いが、「大人になったら治る」と言われたのを覚えています。
小さいお子さんをお持ちのお母さんで、お子さんにアトピーで、お医者さんに「大人になったら治る」と言われた方も多いのでは無いでしょうか?
この、「大人になったら治る」の根拠はわかりませんが、その後に私が辿った大人になったらどうなったか?
アトピー歴、約50年の立場から意見をまとめておきたいと思います。
現在の私のアトピーの状態は下記の記事にまとめてありますので、あわせてご覧ください。
アトピーは大人になったら治る?
アトピーは大人になったら治るか?
私の場合は、大人になって自然には治りませんでした。
治るどころか少しずつ悪化していく状態。
病院通いが当たり前になり、いつからかわからないが「アトピー性皮膚炎」と病名がつき、なんとなく友達とは違うんだなと思うようになっていきました。
アトピーの幼少期の症状
小学校に上がる前は、口の周りが少し赤くなり、かゆいなと思う程度で、たいした処置もせずに治まっていた気がします。
小学校の高学年になるころには、指の関節の内側に切れ目が入り、かゆくて仕方なく、かきむしると傷口が広がって今度は痛い。
病院で軟膏をもらい、つけた翌日はまあまあ改善するのですが、時間の経過とともに元に戻る。
アトピーの症状は治まるどころか、今度はひじの内側がかゆくなり、やはり掻くので傷口が出来て痛くなる。
そして、軟膏を塗る範囲が広くなり薬の処方が増えてくる。
今思えばアトピーとの闘い、いたちごっこは始まった感じがします。
「大人になったら治る」という言葉はいつしか忘れ去られていました。
中学生でアトピーが悪化して入院
中学生になると、お弁当を食べた後の午後の授業になると急にかゆくなり、背中をもぞもぞさせていたの思い出します。
今考えるとぞっとしますが、後ろの席の女の子なんかは、嫌な思いをしていたのではないかと、今更ながらなんとも言えない感情がわいていきます。
中学3年になると、新設校が出来て、通う中学校が変わり、出来たばかりの校舎に通うことになりました。
高校受験を控えていた事もあり、夏休みは自宅で勉強し、肌の状態も芳しくないので、外にはあまり出ませんでした。
そして、夏休み明けの体育の授業でプールがあり、当然私は見学してました。
翌日の朝、目覚めてみると私のアトピーはあっという間に全身に広がり、とても学校に登校できるような病状ではありませんでした。
ちょうどステロイドの副作用が取りざたされ始めていたので、いっそのこと塗るのをやめてみようという事になり、自宅療養を始めました。
思い返すと、我ながらかわいそうな生活を余儀なくされました。
今でこそ、脱ステなんて言葉があるくらい有名になりましたが、なにも知らない当時は無我夢中で日々崩れていく肌を感じながら不安と戦っていました。
一ヶ月間の自宅療養の結果、私のアトピーは全く先が見えない状況におちいり、約一ヶ月頑張ったのですが、諦めて北里大学病院を受診することにしました。
診断の結果は即入院。
お医者様いわく「よくここまで耐えてこれましたね。」の一言。
治療は当然全身にステロイドを塗り捲り。
リント布と、どでかい包帯でぐるぐる巻きにされて、さながらミイラでした。
約一ヶ月間の入院生活のお陰で、一応人並みな生活が送れるようになりました。
言葉では言い表せない壮絶な中学三年生を、アトピーという名の下に過ごした一年でした。
アトピーは20歳を過ぎても治る気配が無い
アトピーは「大人になったら治る」といわれて迎えた成人式。
その時の私のアトピーの症状はというと、全く治っていません。
病院通いはやめられないし、当然、ステロイドも使い続けていました。
ふと、アトピーが大人になったら治るの【大人】っていつからだろうと思ってしまいます。
成長期を過ぎたらなのか、働き始めてからなのか、いろいろなご意見はあると思いますが、小さい頃お医者様から聞いた「大人になったら治る」の根拠は一体どこにあるのでしょうか?
私は、アトピーが大人になったら治るという理由の根拠は知りませんが、恐らくお医者様の経験からくるものでしょう。
今思えば、多少かゆくても過度に心配せずに、なにも治療しないほうがよかったかもしれません。
しかし、このアトピーによって、食事のことや環境問題のことなど、人生における様々の事柄の考えるベースが人とは違うようななったのは確かですね。
今、健康のことなどあまり考えずに食事を手軽に済ませている友達を見ると、かえってアトピーに生まれてよかったかも知れないと思えるようになりました。
アトピーは大人になったら治るか?50代の現在
幼少期に始まった私のアトピーとの闘い。
50代の今も完治しているわけではありませんが、アトピーの症状はうまくコントロールできていると思います。
自分のアトピーが悪化する要因もわかってきているし、適切な治療で日常生活には全く支障がありません。
脱ステロイドのことを大げさに取り上げて、科学的根拠の無い悪徳商法が「アトピービジネス」と呼ばれ、存在していることはとても悲しいですね。
私も、ほったらかしにしておけば、「アトピーは大人になったら治る」とお医者様のいうとおりだったかも知れない。
ほったらかしといっても、汗をかいたままシャワーも浴びずにいたり、良く無い食べ物を気にせず食べ過ぎたりしてはいけませんね。
アトピーの食べ物については下記にまとめてありますので参考にしてください。
私の場合は、ステロイドを使い、病院から離れられない人生を送ってきたが、この記事を読んだ方が少しでもアトピーに苦しまない生活を送れることを願っています。
最後までご覧頂き有難うございます。
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